タイからの訪日客の集客とメディア掲載|タイ語で伝える情報と配信日の決め方
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うちは地方で温泉旅館を運営しているのですが、タイからのお客様に来てもらえないかと考えています。ただ、タイ語で発信する手段がまったくありません。まず何から手をつければいいんでしょうか。
順番としては、タイから実際にどれくらいの人が来ているかを統計で確認し、次に何を伝えるかを決め、最後に出す時期を決めます。今日は旅館を例にしますが、飲食や小売でも同じ流れです。
タイ語が書ける人もいないので、そもそも手が届くのか不安です。
手段は何通りかあります。それを比べるところまで話します。最初は、タイからの訪日客の数を確かめましょう。
タイからの訪日客は何人来ているのか
数字から確認するんですね。どこを見ればいいですか?
日本政府観光局 (JNTO) が毎月出している訪日外客統計です。国籍別、月別の数字が公開されています。今回は、タイの 2019 年、2024 年、2025 年を見てみます。
| 年 | タイからの訪日外客数 | 前年比 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2019 年 | 1,318,977 人 | 16.5% 増 | 表中の数値はすべて確定値 |
| 2024 年 | 1,148,848 人 | 15.4% 増 | 表中の数値は全て確定値 |
| 2025 年 | 1,233,103 人 | 7.3% 増 | 表中の数値はすべて確定値 |
2025 年は 123 万人台なんですね。2019 年にはまだ届いていないようですが。
そうです。2025 年は 1,233,103 人で、2019 年の 1,318,977 人より少ない状態です。ただ、2024 年からは 7.3% 増えています。この数字は訪日客の全体で、宿泊や観光の目的別、地域別の内訳ではありません。自分の地域にタイの方がどれくらい来ているかは、この表だけでは分かりません。
地域ごとの数字はどこで見られますか?
地域別の数字は、この記事では確認できていないので書きません。自治体や宿泊施設の方は、まず自分の予約データでタイ国籍のお客様が何割いたかを数えておくと、公的統計と見比べやすくなります。
なるほど。まず全体の規模を知って、次に自分の足元を見る順番ですね。
月ごとの訪日客数を見る
月別の表も同じファイルにあるんですよね。2025 年はどうなっていましたか?
12 月が 174,009 人で最も多く、4 月が 158,470 人、3 月が 148,226 人と続きます。いちばん少ないのは 8 月の 35,499 人でした。6 月から 9 月は月 5 万人台以下で、10 月に 125,894 人まで戻っています。
夏に少なくて、年末と春に多いと考えていいですか?
2025 年についてはそう言えます。ただ、これは 1 年分の実績です。2024 年の表でも 6 月から 9 月は 3 万人台から 5 万人台、12 月は 146,666 人でしたが、毎年同じ形になるとは限りません。タイ人は何月に旅行する、と決めつけず、毎年の表で確認するのが安全です。
この数字は、来日した月のものですよね。旅行を決めたり予約したりした月とは違いますか?
違います。この統計は日本に入国した人数なので、いつ計画したかは分かりません。そこは後の章で、自社の予約データで補う話をします。
公的統計の読み方
- 訪日外客統計は、日本に来た月ごとの人数で、計画や予約の時期は分からない
- 2025 年は 12 月が最多 (174,009 人)、8 月が最少 (35,499 人)
- 年ごとに形が変わりうるので、2024 年や 2026 年の表も並べて見る
- 引用するときは、出典名を「日本政府観光局 (JNTO)」と明示するよう、統計表に注記がある
出典の書き方まで決まっているんですね。では、数字の次に、タイ語で何を伝えるかを教えてください。
タイ語で伝える情報を決める
タイ語に訳す前に、日本語の原稿として何を用意すればいいでしょうか。
企画の段階では、アクセス、季節、料金、予約方法の 4 つを中心にするのが分かりやすいです。日本のお客様なら説明しなくても通じる部分に、タイの読者が引っかかりやすいからです。
| 項目 | 書く内容 | 日本語の原稿で補うこと |
|---|---|---|
| アクセス | 最寄りの空港や駅からの行き方、所要時間 | 地名は読みを添える。駅名と路線名は表記を統一する |
| 季節 | 時期ごとの見どころや営業日 | 年を付けて書く。「春」「連休」だけで終わらせない |
| 料金 | 宿泊や食事の価格、含まれるもの | 税やサービス料の扱いを明記する。円のまま出す |
| 予約方法 | 申込の窓口、支払い方法、変更や取り消しの扱い | タイ語で受けられる窓口があるか。無ければ、その旨を書く |
予約方法の「タイ語で受けられる窓口が無ければ、その旨を書く」とは?
記事を読んで興味を持った方が、予約の段階で止まるのを防ぐためです。タイ語に対応できないなら、英語の予約ページがあることや、メールで受け付けていることを正直に書いたほうが、読者は動きやすいです。
対応できないことを書いていいんですね。
読者を迷わせない書き方です。タイ語の対応範囲をはっきり書くと、問い合わせの食い違いも減ります。なお、タイの公用語はタイ語なので、タイの読者向けの原稿はタイ語が基本になると考えてください。
料金の「円のまま出す」は、バーツに換算しないということですか?
換算した金額を載せるなら、為替の日付を添える必要があります。レートは動きますし、記事は出したあとも読まれるからです。円で書いておいて、換算は読者に任せる形でも構いません。
そこは円のままでいきます。ところで、出す時期はどう決めたらいいんでしょう。
配信日を旅行の計画時期から逆算する
タイの方がいつ旅行を計画するのか、公的な資料で分かりますか?
タイの人がいつ旅行を計画するのかが分かる資料は、見つかっていません。ですから、計画時期は自社の予約データで調べるのが現実的です。
予約データで、というと?
過去にタイ国籍のお客様が泊まった日と、予約が入った日を並べます。予約から宿泊まで何日あったかが分かれば、そこから配信日を引けます。データが少ないときは、予約サイトの問い合わせ記録でも構いません。
手順
来てほしい月を決める。JNTO の月別統計で、その月の訪日客が多いか少ないかも見ておく 自社のタイ国籍の予約を集め、予約日から宿泊日までの日数を調べる 配信から掲載までの日数を確認する。配信サービスなら、掲載までの目安を先に聞いておく 宿泊日から、予約までの日数と掲載までの日数を引いて、配信日を決める 配信日がタイの休日と重ならないか、公的機関の休日一覧で確認する
休日の確認が入っているのは、なぜですか?
休日の前後は、届く時期や読まれ方が普段と変わる可能性があるからです。タイの休日は年によって日付が動くものがあるので、この記事では日付を書きません。配信する年の一覧を、タイ中央銀行などの公的機関の資料で確認してください。
年ごとに調べる前提なんですね。
はい。休日の日付は、配信する年の公式の一覧で確認するようにしてください。
配信日で止まりやすい所
- 来てほしい月の直前に配信すると、掲載と予約が間に合わない場合がある
- 休日の日付を前年の記憶で決めると、ずれることがある
- 統計の月別人数だけで配信日を決めると、計画の時期とずれる
気をつけます。では、SNS で発信するのと、ニュースに載せるのとは、どう使い分ければいいですか?
SNS とニュース掲載の役割分担
正直、SNS だけで足りるのではないかとも思っています。費用もかかりませんし。
SNS は大事です。ロイター研究所の調査では、タイで毎週オンラインでニュースに触れる人は 88% で、ニュースに使う SNS として Facebook、YouTube、LINE、TikTok が挙がっています。TikTok でニュースを見る人は 49% まで増えています。
やはり SNS は外せませんね。
外せません。ただ、同じ報告書には、調査対象が学歴の高い都市部の回答者に偏っている趣旨の記述もあります。この数字を、タイの人全体の傾向としてそのまま使うのは避けてください。SNS がよく使われていることと、SNS だけで十分なことは別です。
それぞれ、何が得意なのでしょう。
| 手段 | 得意なこと | 苦手なこと |
|---|---|---|
| 自社の SNS | 日々の更新、写真や動画、質問への返信 | 自社をまだ知らない人に見つけてもらうこと |
| 現地のニュースメディアへの掲載 | 第三者の記事として、検索したときに出る情報を増やす | 即日の予約獲得、細かな日常更新 |
| 自社サイトのタイ語ページ | 料金や予約方法の正式な情報を置く | 見つけてもらう入口になること |
役割が違うんですね。
はい。掲載された記事の URL は、自社の SNS や公式サイトから紹介したり、旅行会社への営業資料に添えたりできます。掲載記事は、SNS とサイトをつなぐ材料として使うと考えてください。掲載されたから訪日客が増える、とは言えません。増えるかどうかは、料金や予約のしやすさなど、ほかの条件にも左右されるからです。
手段ごとの役割
- SNS は日々の更新と、質問への返信を受け持つ
- 自社サイトのタイ語ページに、料金と予約方法の正式な情報を置く
- ニュース掲載は、第三者の記事として URL が残るので、SNS とサイトから紹介する材料にする
掲載の前に、タイ語の原稿とサイトを整えておくのが先なんですね。具体的な手段を比べさせてください。
タイのメディアに出す手段を比べる
タイ語で、タイのメディアに知らせる方法には何がありますか?
大きく 3 つです。自社でタイ語に訳して直接送る、配信サービスを使う、PR 会社に委託する。それぞれに向き不向きがあります。
| 手段 | 向いている場合 | 気をつける点 |
|---|---|---|
| 自社で直接送る | タイ語が分かる人がいて、媒体との関係がある | 送り先のリスト作りと、タイ語の校正を自社で持つ |
| 配信サービスを使う | 翻訳と配信を、短期間でまとめて済ませたい | 対応言語と、掲載の条件を先に確認する |
| PR 会社に委託する | 継続的な広報で、媒体との関係づくりも頼みたい | 費用と期間は会社ごとに違うので、見積もりが要る |
うちは配信サービスが近そうです。タイ語の翻訳まで頼めるものはありますか?
たとえば海外PR.jp は、翻訳オプションが英語、タイ語、ベトナム語、インドネシア語の 4 言語に対応しています。タイに配信する場合、配信が 1 か国 1 配信で 50,000 円 (税別)、タイ語への翻訳が 1 言語 20,000 円 (税別) です。1 か国に 1 言語で出すなら、合わせて 70,000 円 (税別) になります。
掲載については、どんな条件ですか?
タイを含む 7 か国のどの国でも、10 媒体以上への掲載が保証されます。掲載された媒体名と URL の一覧がレポートで届き、配信から 5 営業日が目安です。このレポートの URL を、先ほどの SNS やサイト、営業資料に使えます。時期によってキャンペーン価格の場合があるので、最新の料金は公式サイトで確認してください。請求書払いなので、単年度予算の自治体の方は、実績報告の資料としてレポートを添える使い方もあります。
掲載されたあとの効果は、どう考えればいいでしょう。
効果は約束できません。掲載記事を何に使うかを、配信の前に決めておくのが現実的です。
判断のまとめ
最後に、判断をまとめてもらえますか。
確認すること、確認先、判断の目安を表にします。事情は変わるので、最新は各公式ページで確認してください。
| 確認すること | 確認先 | 判断の目安 |
|---|---|---|
| タイからの訪日客数 | JNTO の訪日外客統計 (jnto.go.jp) | 年と月を見て、出典に JNTO と明記する |
| 自分の地域への影響 | 自社の予約データ、自治体の統計 | タイ国籍の予約の割合と、予約から宿泊までの日数 |
| タイの公用語 | JETRO の国別基本情報 (jetro.go.jp) | タイ語が基本。窓口の対応言語は正直に書く |
| 配信する年の休日 | タイ中央銀行など公的機関の休日一覧 | 日付は年ごとに確認する |
| 配信手段 | 各サービスの公式サイト | 対応言語、料金、掲載の条件を比べる |
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言語の考え方は、東南アジア向けプレスリリースは何語で出す?6 か国の公用語と判断の順番で、6 か国まとめて扱っています。タイの情報はタイの記事一覧、訪日客や自治体の発信は訪日客・自治体の発信のカテゴリにあります。
よくある質問
タイからの訪日客数は、どこで確認できますか?
日本政府観光局 (JNTO) の訪日外客統計で、国籍別、月別に確認できます。引用するときは、出典を「日本政府観光局 (JNTO)」と書いてください。2025 年のタイは約 123 万人でした。
タイ語の原稿は、機械翻訳だけで出せますか?
出すことは可能ですが、母語として読める人の確認を挟むのが安全です。料金表記や予約方法のような、読み違いが起きると困る箇所は、特に確認してください。
掲載されれば訪日客は増えますか?
増えるとは言えません。掲載記事は、SNS、サイト、営業資料などに使う材料です。
参考にした公開情報
執筆・編集: 海外PR.jp 編集部 (VRI Creatives)。東南アジア・オーストラリア向けの、掲載保証付きプレスリリース配信サービスです。
本記事は各国の公的機関などの公開情報をもとに作成しています。各国のメディア事情・制度・祝祭日は変わることがあるため、 実施の前に最新の情報を確認してください。