マレーシアのハラール商品PR|発売の発表に入れる項目と認証の書き方
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マレーシアで食品を売り始めることになりました。ハラール認証も取れて、発売日も決まっています。ただ、これを現地にどう知らせればいいのか、見当がつかなくて困っています。
認証を取れたところまで進んでいるなら、あとは発表の書き方です。認証の中身を知っているのは取得した会社だけなので、発表文では認証についての記載を正確に書くことが、いちばん大事になります。
認証を取ったと書けば、それで伝わるのではないんですか。
書き方によっては、読んだ人が違う意味に受け取ることがあります。今日は、発売の発表に入れる項目、認証について書くときに確認する点、英語とマレー語のどちらで出すか、宗教に関わる表現の扱いを順に見ていきます。認証をどう取るかは、この記事では扱いません。
発売の発表に入れる項目
まず、発売の発表には何を入れればいいですか。日本の新商品リリースと同じで足りますか。
骨組みは同じです。ただ、読む側は日本の商品を知らない前提なので、商品・認証・販売場所・発売日・価格・問い合わせ先の 6 項目を、最初の 1 ページで読み取れるようにします。
| 項目 | 書く内容 | 書くときの注意 |
|---|---|---|
| 商品 | 商品名、種類、内容量、原材料の概要 | 商品名は現地で売る名前に統一する |
| 認証 | 認証機関名、対象の範囲、認証の時点 | 証明書の記載を書き写す。次の章で詳しく見る |
| 販売場所 | 店舗名、通販サイト、取り扱う地域 | 店舗が未定なら、決まっている範囲だけを書く |
| 発売日 | 年月日 | 先行販売と一般販売があれば分けて書く |
| 価格 | リンギット (RM) 表記 | 未定の場合は、未定と書く |
| 問い合わせ先 | 現地の窓口、連絡先 | 英語で対応できる担当者にする |
販売場所を書くのは、日本のリリースでは省くこともあります。
日本では販売店が広く知られているので省けますが、現地では読んだ人が次に取る行動は「どこで買えるか」を探すことになりがちです。バイヤーなら取り扱いの窓口、消費者なら店舗や通販サイトです。そこが書かれていないと、記事を読んでも次の行動につながりません。
発売日はどう書けばいいですか。
年月日で書きます。たとえば 2027 年 3 月 1 日のように、年まで入れます。記事は発売日より後にも読まれるので、相対的な言い方は避けたほうが安全です。先行販売がある場合は、先行と一般を別の日付として並べます。
なるほど。となると、認証の項目が一番気をつけるところですね。
はい。次はそこを詳しく見ます。
発表の項目で先に決めておくこと
- 6 項目のうち、認証の項目だけは認証書類を見ながら書く
- 発売日と価格は、年月日とリンギット表記で書く
- 販売場所が未定の項目は、未定と書いて空欄にしない
認証について書くときに正確さが要る点
認証の項目では、何を確認すればいいですか。
3 つです。認証機関の名前、認証の対象になっている商品の範囲、認証の時点です。3 つとも、手元の認証書類の記載を書き写すのが基本です。
認証機関の名前は、略称だけ書いておけば足りませんか。
略称だけだと、どの機関か分からない読者がいます。証明書にある機関名を原文どおりに書き、そのうえで略称を添えてください。ここで少し、制度の背景を確認しておきます。マレーシアでは、マレーシア・イスラーム開発庁 (JAKIM) がハラール認証を行っていて、認証を取った商品や店舗には認証マークを付けることが認められています。
認証は JAKIM だけが出しているのですか。
そこまでは言い切れません。たとえば輸入畜産物は、JAKIM が公認した各国のハラール認証機関から証明書を取る必要があります。JAKIM が公認した海外の認証機関がある、ということです。公認の機関は 49 か国の 88 機関まで増えています。
数字は変わっていくわけですね。
はい。この数字は 2024 年 10 月の記事のもので、その後に増減している可能性があります。記事ではこの数字を使わず、自社の認証書類に書かれた機関名だけを書く、という運用が安全です。
| 項目 | 書き方の例 | 避けたい書き方 |
|---|---|---|
| 認証機関名 | 証明書にある機関名を原文どおりに書き、略称を添える | 略称だけ、または別の言い方に置き換える |
| 対象の範囲 | 「本商品 (商品名) が対象」と、品目を特定して書く | 「当社の商品はハラール」と、範囲を広げて書く |
| 認証の時点 | 「2026 年○月に認証を取得」と、証明書にある日付で書く | 時点を書かない、または「最新の認証」とだけ書く |
対象の範囲というのは、具体的にはどんな間違いが起きるのでしょう。
認証が取れているのは一部の商品なのに、発表文では「当社のハラール商品」とシリーズ全体のように読める書き方になる場合です。同じシリーズでも、認証の対象になっている品目と、そうでない品目が分かれていることがあります。認証書類の品目欄を見て、発表文に書く商品が載っているか確認してください。
認証の記載で止まりやすい点
- 認証機関名を略称だけにして、どの機関の認証か分からなくなる
- 認証の対象品目より広い範囲を「ハラール認証取得」と書いてしまう
- 取得した時点が書かれず、いつの認証か分からない
- 日本語の原稿から翻訳するとき、認証機関名が訳されたり言い換えられたりする
- 認証書類にないハラールマークの画像を、発表文や商品画像に添える
認証書類にないマークを添える、というのは。
商品画像のマークが、認証書類に載っているものと一致しているかを確認する、という意味です。マレーシアでは、偽のハラールロゴを使うことや、権限のない機関が発行した証明書を使うことが違反の例として挙げられています。意図せずそうなることを避けるためにも、認証書類にあるものだけを、書類のとおりに書くことが確実です。
逆に言うと、認証の記載は広報担当だけで決めないほうがよさそうですね。
そのとおりです。認証を取得した担当部署の確認を入れてから配信する、という流れにしてください。次は、この原稿を何語で出すかです。
英語とマレー語のどちらで出すか
原稿は英語とマレー語のどちらで出すのが良いですか。
言語の選び方は別の記事で詳しく扱うので、ここでは要点だけにします。マレーシアはマレー語、英語、中国語、タミル語が話される国で、公用語はマレー語です。そのため、最初の 1 本は英語で出して、届けたい相手が決まっているなら言語を足す、という進め方があります。
認証の記載は、言語によって変わりますか。
認証機関名は、どの言語で書いても原文のままにします。そこを訳すと、証明書と一致しなくなるからです。マレー語の原稿を作る場合も、認証機関名、品目、日付を、英語版と同じ内容にそろえてください。
認証の記載を言語ごとにそろえる
- 認証機関名は、証明書の表記を訳さずそのまま書く
- 商品名、品目、認証の日付は、全言語で同じ内容にする
- 言語を足すときは、認証の記載を確認する担当者にも見てもらう
英語で出すと、一般の消費者には届きにくいのでしょうか。
それは、どの媒体に載るか、誰に届けたいかによって変わるので、一概には言えません。バイヤーや取引先に向けた発表なら、英語の原稿が読まれる場面は多いと考えられます。消費者向けを重視する場合は、マレー語の原稿を足すことを検討してください。
分かりました。ところで、宗教に関わる表現は、何に気をつければいいですか。
宗教に関わる表現の扱い
宗教に関わる事柄を書くので、失礼があってはいけないと感じています。何を意識すればいいでしょう。
基本は、事実だけを書き、評価や推測を加えないことです。認証を取得したこと、認証機関名、対象の範囲、時点。これらは事実なので、そのまま書けます。
逆に、書かないほうがいい表現は何ですか。
3 種類あります。1 つ目は、認証の意味を発表文側で説明し直すことです。認証の基準や宗教上の意味は、認証機関の案内に沿って扱うものなので、企業が言い換えると誤りの原因になります。2 つ目は、消費者がどう感じるか、何を重視するかを断定することです。「ムスリムの消費者に選ばれる」のような書き方は、根拠を示せないので避けます。3 つ目は、認証のない商品や他社の商品との比較です。
認証を取ったことを、強みとして書くのはだめなのでしょうか。
取得した事実を書くのは問題ありません。避けたいのは「安心」「信頼」のような評価の言葉で飾ることです。「〇〇認証機関の認証を 2026 年○月に取得した」と書けば、読む側が自分で判断できます。
手順
手元の認証書類を用意し、認証機関名・対象品目・日付を原文どおりにメモする
発表文の認証の項目に、メモをそのまま書き写す
商品画像のマークや表示が、認証書類のものと一致しているか確認する
認証を取得した担当部署に、原稿の認証の記載を確認してもらう
英語版とマレー語版 (作る場合) で、認証の記載の内容がそろっているか確認する
この確認の手順は、翻訳に出す前にやっておくほうがいいですね。
はい。翻訳後に直すと、直し漏れが出やすくなります。原稿が固まってから、配信する手段を決めましょう。
配信する手段を比べる
原稿ができたとして、現地のメディアにはどう届ければいいですか。
手段は 3 つに分けられます。自社で媒体に直接送る、配信サービスを使う、現地の PR 会社に委託する、です。
| 手段 | 認証の記載の確認 | 向いている場合 |
|---|---|---|
| 自社で直接送る | 自社で全て確認する | 現地に広報担当がいて、記者の連絡先を持っている |
| 配信サービスを使う | 入稿する原稿の内容は自社の責任になる | 現地に広報担当がおらず、まず 1 本出してみたい |
| PR 会社に委託する | 委託先が原稿を直す場合は、認証の記載の再確認が要る | 継続的に発信し、取材対応まで任せたい |
配信サービスを使う場合、認証の記載は誰が確認するのですか。
原稿に書いた内容は、出す会社の責任です。サービス側が認証の記載の正誤を確認してくれる、と考えないほうがいいです。そのうえで、たとえば海外PR.jp は、マレーシアを含む 7 か国で、10 媒体以上への掲載を保証しています。配信は 1 か国 1 配信で 50,000 円 (税別) で、英語の翻訳オプションは 20,000 円 (税別) です。マレーシアには、英語での配信になります。
翻訳オプションにマレー語はありますか。
ありません。翻訳オプションの言語は英語、タイ語、ベトナム語、インドネシア語の 4 言語です。マレー語の原稿を出したい場合は、自社や翻訳会社で用意してください。掲載された媒体名と URL は、配信から 5 営業日が目安でレポートに載ります。時期によりキャンペーン価格の場合があるので、最新の料金は公式サイトで確認してください。
掲載された記事は、あとからどう使えますか。
掲載された記事の URL は、取引先候補への説明資料に使えます。バイヤー向けの資料に、掲載記事の一覧を添える、といった使い方です。ただし、認証の記載を含む原稿そのものは、掲載後も書類と一致しているかを見直してください。
確認項目のまとめ
社内で共有したいので、今日の内容を一覧にしてもらえますか。
発表の項目ごとに、確認する点と確認先をまとめました。認証の制度や公認の機関は変わる場合があるので、配信の前に JAKIM の公式サイトなどで最新の情報を確認してください。
| 場面 | 確認すること | 確認先 |
|---|---|---|
| 認証機関名 | 証明書の表記と原稿が一致しているか | 手元の認証書類 |
| 認証の対象 | 発表する品目が認証書類に載っているか | 手元の認証書類 |
| 認証の時点 | 取得年月が書類の日付と合っているか | 手元の認証書類 |
| 制度の確認 | JAKIM の発表、公認機関の最新情報 | https://www.halal.gov.my |
| 言語 | マレーシアの公用語、使われる言語 | https://www.jetro.go.jp/world/asia/my/basic_01.html |
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よくある質問
認証を取った商品が複数あるとき、発表文にはどう書けばいいですか?
認証書類にある品目を、商品名ごとに並べて書いてください。認証の対象かどうかが商品ごとに違う場合は、対象のものだけを認証取得として書き、それ以外は書き分けます。
認証が更新されたら、発表文も直すのですか?
認証の時点が書かれているので、更新された場合は、新しい日付の発表で触れるのが分かりやすいです。すでに配信した発表文の日付を書き換えるのではなく、更新の事実を新しい発表で伝えます。
英語の原稿だけで、認証について十分に伝わりますか?
認証機関名、対象品目、時点が書かれていれば、事実としては伝わります。消費者向けにも届けたい場合は、マレー語の原稿を足すことを検討してください。
認証の取り方も教えてもらえますか?
この記事は、取得した認証を発表でどう書くかを扱っています。取得の手続きや要件は、JAKIM など公的機関の案内を確認してください。
参考にした公開情報
執筆・編集: 海外PR.jp 編集部 (VRI Creatives)。東南アジア・オーストラリア向けの、掲載保証付きプレスリリース配信サービスです。
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